肝臓をいたわるお酒の飲み方

こころとからだの元氣プラザ健康支援部
管理栄養士・健康運動指導士 須賀厚子

もうすぐ12月、お酒を飲む機会が一番多い季節がやってきます。「百薬の長」といわれるお酒ですが、飲み過ぎれば害になります。今回は、お酒を長く、楽しく飲み続けるためのお話です。

適正飲酒の10か条

 適正飲酒の10か条第1条 笑いながら共に、楽しく飲もう
 第2条 自分のペースでゆっくりと
 第3条 食べながら飲む習慣を
 第4条 自分の適量にとどめよう
 第5条 週に二日は休肝日を
 第6条 人の酒の無理強いをしない
 第7条 くすりと一緒には飲まない
 第8条 強いアルコールは薄めて
 第9条 遅くても夜12時で切り上げよう
 第10条 肝臓などの定期検査を

(社)アルコール健康医学協会ホームページより抜粋

お酒は適量を美味しいつまみと共に楽しく飲むことが一番のようですが、お酒と肝臓の関係で、よく聞かれる質問をいくつかご紹介します。

Q1. お酒の適量ってどのくらい?

アルコールの代謝能力には個人差があり、「自分にとっての適量」には個人差がありますが、「健康日本21」※ での適量は1日平均純アルコールで20g以内としています。
節度ある飲み方は、肝臓をいたわるだけでなく、摂取エネルギーの節減にもつながります。

(※「健康日本21」・・・21世紀における国民健康づくり運動)

Q2. 「酒は百薬の長」と言われていますが?

少量の飲酒は全く飲酒しない人と比べて死亡率を下げるというデータがありますが、過度の飲酒は様々な健康上の問題を引き起こすことも明らかです。
まず、自分の実際の飲酒量を把握して、のみ過ぎないようにしましょう。

1日の平均アルコール消費量と死亡率との関係

1日の平均アルコール消費量と死亡率との関係

Holman CD, English DR, Milne E et al.Meta-analysis of alcohol and all-cause mortality: a validation of NHMRC recommendations.MJA 164: 141-145, 1996.

 厚生労働科学研究
「わが国における飲酒の実態把握およびアルコールに関する生活習慣病とその対策に関する総合研究」 より

Q3. つまみは食べたほうがいいの?

肝臓の負担を軽くするために必ずつまみを食べながら飲んでください。
肝臓が正常に働くためにはたんぱく質が必要です。たんぱく質不足からアルコールを解毒する酵素も少なくなってしまいます。枝豆・お豆腐・チーズなどは手軽でよいおつまみです。これからの季節は、お鍋もおすすめです。

Q4. 二日酔いに効く食べ物はどんなものですか?

果物にはアルコールの分解を促す果糖が含まれていて、代謝を促すビタミン類も豊富です果物

果物にはアルコールの分解を促す果糖が含まれていて、
代謝を促すビタミン類も豊富です。
二日酔いの朝は、缶コーヒーではなく、果物を食べましょう。

お茶

お茶には二日酔いに効く成分がたくさん入っています。水分補給がおすすめです。
お茶には二日酔いに効く成分がたくさん入っています。

  • カテキン: 胃の粘膜を保護
  • タンニン:利尿作用があり有害物質を外に排出
  • ビタミンC: アセトアルデヒドの分解能力を高めます。
  • カフェイン: アルコールで鈍くなった脳の働きを復活させます。

 

毎日のお酒が百薬の長となるよう、美味しいお酒をお楽しみ下さい!

 

(元氣プラザだより:2016年11月号更新)

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ご精読ありがとうございました!

 

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