「なんだか本調子じゃない…」は、あなただけじゃない ~新しい環境で、こころをやわらかく整える5月の過ごし方~
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
カウンセラー(公認心理師) 監修
(元氣プラザだより:2026年5月号)
ゴールデンウィークが明けると、なんとなくからだが重い。仕事に行く気が起きない。朝ベッドから出るのがつらい。そんな気持ちになること、ありませんか?
この時期になると、「5月病」という言葉をよく耳にします。ただし、これは新入社員に限った話ではありません。
4月に部署が変わった、管理職などの新たな役割を任された、転職した…
そんな「変化の春」を経験する、30~60代の組織の核となる世代でも同様の現象が起こりやすいのです。

不調のサインに気づいてみよう
新しい環境に飛び込んだとき、私たちは知らず知らずのうちに気を張り、適応しようとしています。その緊張が少し緩む5月の連休明けに、たまっていた疲れが一気に出てくる、それが5月病のしくみです。
次のような変化、思い当たることはありませんか?
● 朝、なかなか起き上がれない
● 仕事のことを考えると気が重くなる、会社に行くのが億劫に感じる
● 好きなことや趣味に、なんとなく気が向かない
● 理由もなく涙が出たり、不安感が続く
● 食欲がない、または眠れない日が続く
特に組織の核となる世代は『これくらいで弱音を吐いていられない』『自分がいないと仕事が回らない』と、自分を追い込んでしまいがちですよね。忙しくて気づく余裕がないか、うすうす感じていても見て見ぬふりをしてしまう。気づいたときには限界ギリギリだった、ということも少なくありません。
「大したことない」と思ったときこそ、「ちょっと疲れているな」と自分に声をかけてみてください。
知っておきたい「6月病」のこと
5月を乗り越えても6月に体調を崩す「6月病」も、近年増えています。梅雨の時は、高い温度と湿度、低気圧や日照時間減少の影響により、セロトニンなどの減少や自律神経の乱れが起こりやすい時期です。「6月のほうがつらい」という方も、意外と多いものです。
どちらも、頑張りすぎている自分からのサインだと思って、次のセルフケアを試してみてください。
今日からできる、こころのセルフケア
大事なのは、自分をいたわる時間を意識してつくること。いつもの日常の中に、そのヒントがあります。
● 朝の光でリズムをつくる:
目が覚めたらまずカーテンを開けて、自然の光を部屋に取り込みましょう。体内時計が整い、一日のスタートが変わります。
● 夜は「眠れる空間」に整える:
就寝1〜2時間前には照明を少し落とし、スマホやパソコンから離れましょう。ノンカフェインの温かい飲み物を飲むことで、眠りの質がじんわり変わってきます。
● 小さな“好き”を一日にひとつ:
好きな音楽をかけながら家事をする、お気に入りの入浴剤を入れてぬるめのお風呂にゆっくりつかる。そんな小さなことで十分です。「何もやる気が出ない」という日こそ、まずひとつだけ試してみましょう。
● 深呼吸を習慣に:
会議前や昼休み、寝る前など、ふとした場面で深呼吸を試してみましょう。背筋を伸ばしておなかに手を当て、まず口からゆっくり3秒かけて息を吐き、鼻から3秒かけて吸い込む。これを5〜10分くりかえすと、じんわりとからだの力が抜けてくるはずです。
眠れない日や気持ちの落ち込みが続くときは、無理せず家族や職場の同僚に話してみるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。もし不安な気持ちが強いときは、職場の産業医やカウンセラーへ相談し、第三者と一緒に気持ちの整理をすることも選択肢の一つです。
こころとからだの元氣プラザでは、公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを行っています。
「こころ」の疲れを感じたら、気軽にご相談ください。
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