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健康コラム

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心エコー検査について

医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ

循環器内科医 岩間 健太郎

(元氣プラザだより:2023年3月号)


外来診療や健康診断・人間ドックの結果で心雑音や心電図異常を指摘され、心エコー検査(心臓超音波検査)による精査をお勧めされることがあります。超音波検査は、技術の進歩とともに機械の性能が向上し、この10年でも大きく画質が向上し診断精度も高くなってきています。
今回は、心エコー検査でわかること、その有用性についてお話したいと思います。

心エコー検査は何がわかるの?

心臓は左心室、右心室、左心房、右心房の4つの部屋と、血液の流れを正しく保つための4つの弁からなり、全身に血液を送るポンプの役目を果たしています。心エコー検査では、心臓の動きや大きさ、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れを観察し、心臓の機能的評価や形態的評価を行い、異常がないかを判定していきます。

心エコー検査のメリット

放射線を用いない検査のため被曝がなく、侵襲性がありません。エコー検査の仕組みとして超音波の反響を画像化しており(漁船の魚群探知機と原理は同じようなもの)、リアルタイムな画像を得ることができる情報量の多い検査となります。期間を空けて繰り返し評価できることもメリットで、心臓病のフォローアップや外科的治療のタイミングを見極めることにも用いられます。

聴診や心電図の所見で、弁膜症や心肥大といった心臓病の可能性が疑われた場合、次に行われる検査として心エコー検査は有用と言えます。

心エコー検査の実際

検査を受けるときは左横向きや仰向けになって検査を実施します。超音波を出す探触子という装置にエコーゼリーをつけて、肋骨など骨の隙間から心臓を観察します。


人それぞれ心臓の見えやすさが異なるため、よく見える姿勢になるまで調整を行ったり、息を吸ったり吐いたり、息止めをお願いすることがありますが、できる範囲で大丈夫です。心臓は動く臓器ですので、呼吸などの影響をできるだけ除くことで、より正確な検査をするためです。心エコー検査は評価する項目が多く、検査時間は20-30分程度かかります。食事の制限はありません。


心エコー検査を受けた後

心エコー検査は侵襲性なく繰り返し行える検査で情報量も多いことから、心臓病の可能性が疑われた場合に行われることが多い検査です。なにか病気が隠れていないかスクリーニングとして実施することもあれば、すでに指摘されている心臓病のフォローアップとして行われることもあります。


検査後は検査レポート等の書面や外来受診であれば医師からの説明を受けて、結果の解釈やその後の検査・治療方針にお役立てください。検査結果によっては、CT・MRIやカテーテル検査といった精査が必要となることがあります。


ご精読ありがとうございました!


施設のご案内
住所
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町一丁目105
番地
神保町三井ビルディング1階・2階
最寄駅
都営三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線
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竹橋駅3b出口 徒歩5分

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