からだに脂肪をためない食事方法とは ～かくれ肥満にご用心～
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
健康支援部 管理栄養士
（元氣プラザだより：2020年10月号更新）
BMIってご存知ですか？体格指数のことで、肥満度を判定する指標です。
BMI22が統計的には一番病気がないと言われています。
しかし、体重（BMI）は正常域でもお腹の内側につく内臓脂肪が多い方は要注意です！体重は正常でも内臓脂肪が多い人をかくれ肥満と言います。
かくれ肥満は運動不足、偏った食事で起こります。今回は、実際にいらっしゃった方のお話をご紹介します。
栄養指導で本当にあったお話
K子さん（50歳・女性）
身長：145cm 体重：44kg BMI：21 年々コレステロール増加
総コレステロール：331 LDLコレステロール:198 中性脂肪：140
↓ 4ヵ月後 …
総コレステロール：237 LDLコレステロール:135 中性脂肪：62 体重2kg減！
ある日のK子さんのお食事
朝
フランスパンにバターたっぷり＋ジャム、牛乳200ml、チーズ、マヨネーズたっぷりのサラダ、バナナ
昼
スパゲティー、ドレッシングたっぷりのツナサラダ、カフェオレ、イチゴ練乳がけ、アイスクリーム
おやつ
ケーキ・クッキー
夜
鶏肉のクリームソース、サラダオリーブオイルがけ、パンにバター、ワイン2杯、桃の缶詰、
イタリア料理が大好きで、果物・デザートが大好きな素敵な女性Kさんが変えたことは？
・普通牛乳2本／1日 → 低脂肪牛乳1本／1日
・洋菓子毎日 → 控える
・サラダにかけるマヨネーズ・ドレッシングをノンオイルドレッシングに！
・パンに塗るバター → 薄く塗る
・果物3品／1日 → 1品／1日
乳製品・油脂類・お菓子の摂取量を減らし、果物を今までの1／３以下にしました。更年期の女性ホルモン減少も関係していると考えられる脂質異常症ですが、驚くほど改善しました！その後も食生活の改善は継続しております。
特に女性に多いタイプかもしれません！見た目はスリム！！でもからだの中は・・・痩せていても血液検査で脂質異常の方は要注意！野菜・海藻・きのこは無制限でOKですが、油・糖分はひかえめに！バランスのよいお食事を腹八分目で！
それではバランスのよいお食事とは・・・！
主食：ご飯・パン･麺から1品
主菜：魚・肉・卵・大豆製品から1品
副菜：野菜・きのこ･海藻を2品以上、いっぱい食べましょう！
※汁物は1日1品、漬物1回以下
※果物1日1品、牛乳・ヨーグルトは1日コップ1杯
※油料理はなるべく少なく、1食のエネルギーの目安は600～700kcal！
超簡単レシピ：芽ひじき・切干大根
芽ひじき・切干大根を水で戻します。
水気をきって、すし酢又はぽん酢に1日つければ出来上がり！
カロリーも少なく、カルシウム・食物繊維たっぷりの1品です。
必要なものはしっかり食べ、余分なものを少し減らして健康なからだを維持しましょうね！
