ACOH 2014(アジア労働衛生会議)
当法人 こころの健康相談室の前場康介臨床心理士が、同学術会議にてポスター発表を行いました。
ACOH 2014(アジア労働衛生会議)
The 21st Asian Conference on Occupational Health
日時:平成26年9月2日(火)~4日(木)
会場:ヒルトン福岡シーホーク
内容:
ポスターセッション 9月2日(火)
Mental Health Problem P2-0062
Cluster subtypes of occupational stress and the relationships between lifestyles and mental health among government employees in Japan
Maeba Kosuke GENKI PLAZA MEDICAL CENTER FOR HEALTH CARE
(ポスタータイトル和訳:
勤労者の職業性ストレスにおけるクラスタパターンおよび生活習慣、精神的健康度との関連に関する検討)
(概要)
・2012年に健診およびストレスチェックを受診した6,310名が対象
・『仕事のストレス判定図』でも取り上げている4項目(「仕事の量」、「仕事のコントロール度」、「上司サポート」、および「同僚サポート」)の得点を基にクラスタ分析を実施
・クラスタは4つに分類され、それぞれの特徴を有した
- 仕事の負担もサポートも高い群
- 仕事の負担は低く、サポートは高い群
- 仕事の負担もサポートも低い群
- 仕事の負担は高く、サポートは低い群
・抑うつ、不安をはじめとする生活習慣については、クラスタ②、③において良好な傾向を示した
・対照的に、睡眠の質と運動習慣はクラスタ①、④において良好な傾向であった
・睡眠の質については、パーソナリティを含む個人要因など、様々な因子が関与しうるため、今回測定対象としなかった要因が交絡因子として影響を及ぼした可能性がある
・また仕事の負担や要求度の低さはセルフエフィカシーを低下させ、運動習慣を含めた日常活動を受動化・抑制することがあるとされ、本結果もこの特性を反映しているのかもしれない