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Vol.21 : プチ更年期

あなたの月経は順調?
周期の乱れ、極端な遅れがあったら、「プチ更年期」の疑いあり


 月経周期が乱れたり、月経が止まってしまったり、20代や30代ですでに更年期を迎えたかのような状態になる女性が増えています。


● プチ更年期っていったい何?
 更年期障害とは、卵巣の機能が衰え、女性ホルモンの分泌が低下することによって起こる、さまざまな不快な症状をさします。通常、50歳前後で閉経を迎えるため、その年代をはさむ45〜55歳くらいの期間を更年期と呼びます。
 ところが、まだまだその年齢に達しない20代や30代の女性でも、まるで更年期のように月経周期が乱れたり、止まってしまったりすることがあります。この原因の多くは、卵巣そのものがだめになったわけではなく、女性ホルモンをつくる司令塔である視床下部や下垂体の機能異常によるものです。この原因としては、ストレスやダイエットなどがあります。
 このような月経不順や無月経では、更年期障害のような不快な自覚症状が無い事も多いのですが、女性ホルモンの分泌量が更年期並みに減っている場合もあります。そのため、骨粗鬆症などになるリスクが高まるかもしれません。


● どうして無月経になってしまうの?
 視床下部や下垂体が指令を出さなくなる原因は、過激なダイエットやスポーツ、過剰なストレスなどです。進学、就職、子育て、嫁姑問題、子どもの進学……など、知らず知らずのうちにたまったストレスで、月経が止まることはよくあります。1〜2カ月月経が止まっても、何か大きなストレスから解放されたのがきっかけで、また始まることもあるので、様子をみてみましょう。
 ただし、妊娠の可能性がないのに、3カ月以上月経が止まっている場合は、「無月経」の検査治療を受けることをおすすめします。無月経には2段階あり、1度は無月経ではあるが、一定量の卵胞ホルモンが分泌されている状態。2度は卵胞ホルモン層がかなり低下してより重症な状態です。いずれも、女性ホルモン剤や排卵促進剤などで治療したり、当帰芍薬散や加味逍遙散、桂枝茯苓丸などの漢方薬の処方など、それぞれの体質や体調、重症度に応じた治療法を相談していきます。
 無月経は1度から2度と進んでいく場合が多いので、軽症の1度無月経の段階で治療をスタートするのが望ましいです。もちろん2度無月経でも治療を続ければ治せる可能性が高いので、あきらめる必要はありません。

【 無月経の原因となる病気 】
  • 視床下部・下垂体性無月経
    今まで月経があったのに、ストレス、環境の変化、ダイエット、過剰なスポーツなどが引き金となって無月経となる。放置すると更年期と同じ様なホルモン状態となってしまうこともある。
  • 早発閉経
    40代未満で閉経してしまうこと。原因は不明だが、卵巣自体が委縮して無月経となる。頻度は少ないが、治療は困難な場合が多い。

【 日常生活にはストレスのもとがたくさん 】
  女性の社会進出が進み、ライフスタイルが多様化した現代だから
  • 環境の変化によるストレス
    進学、就職、転職、引っ越し、2世帯同居、子どもの進学……など、自分を取り巻く環境の変化になかなか順応できずに、ストレスがたまっていく場合も多いものです。
  • 人間関係によるストレス
    職場や家庭での人間関係がうまくいっていないと、ストレスは確実にたまります。孤独な子育てや、嫁姑の確執、離婚……など、行き詰まった時は体調も崩れます。


● 早期治療をすれば完治できる?
 自分の月経周期を把握するために、ふだんから基礎体温をつけることをおすすめします。体温の変化で排卵があるどうかも確認できますし、婦人科を受診する時に記録を持参してもらえると、診断の参考になります。
 また、月経の異常に気づいたら、できるだけ早く受診治療をすることが肝心です。長く無月経状態が続くほど、不妊症などの可能性が高くなりますし、50代や60代になった時に骨粗鬆症に悩まされることにもなります。月経がなくてラクなどと気軽にとらえていると、あとで大きなツケが回ってくるのです。


● 不安になったらどすればいいの?
 現代はストレス社会ですから、ストレスのない人など、おそらくいないと思います。だからこそ、ストレスの多い日常から解放される、自分なりの手軽な方法を見つけておくことが大切です。それでもだめで症状が出てしまったら、とにかく病院へ。婦人科は問診の際にデリケートな話題も多く、内診に抵抗を感じる場合もあるので、信頼できるかかりつけの医師を見つけておきましょう。


当診療所 産婦人科医・小田瑞恵
こころとからだの元氣プラザ 診療部長
東京慈恵会医科大学 産婦人科 講師
確かな診療とあたたかい応対で定評がある笑顔のすてきな先生です。
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●このコラムは株式会社マツモトキヨシ発行の「digimaga」に掲載されたものです●
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