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Vol.16 : 自立神経失調症

頑張り屋さんに警告!その体調不良 もしかして自律神経失調症かも!?

この頃ずっと、だるい、肩こりがひどい、冷える、食欲がない……。 そんな、なんとなく調子が悪い状態が続いているあなたに警告です。


自律神経失調症は心の病気なの?
 自律神経とは、外界のさまざまな変化に対応して、体温や呼吸、消化など、からだの状態や機能をコントロールしている神経で、全身にはりめぐらされています。自律神経は、下記のふたつの神経からなっており、ふたつが交互にバランスをとることで正常に働きます。ところが、過度のストレスなどが原因でそのバランスが崩れると、からだのあちらこちらに異常が生じます。つまり、自律神経失調症とは、精神的、肉体的ストレスがさまざまな症状としてからだに表れる病気なのです。

こんな症状が出ていたら要注意!
 自律神経失調症に多い症状は以下の6つです。

  1. だるい、疲れやすい。
  2. めまい、立ちくらみ。
  3. 頭痛、肩こり。
  4. 動悸、息切れ。
  5. 食欲不振。
  6. 冷え、のぼせ

 こうしてみると、誰もが体験していそうな症状ばかりですが、これこそが「これ以上頑張るともっと悪くなりますよ」と、心とからだが発しているSOS。血液検査やレントゲン検査では異常が見つからない場合が多いため、”気のせい“とあきらめてしまう人も多いよう。自律神経失調症かなと思ったら、心療内科や、同科を併設した内科での診察がおすすめです。

こんな人がなりやすい!
 自律神経失調症にかかりやすい人は3タイプあります。まず、まじめな頑張り屋さんや、いい子タイプ、お人好しでノーといえないタイプが要注意です。強過ぎる責任感や向上心、抱え込み体質が病気を引き起こします。次に、精神的に未熟で、失敗や挫折から立ち直る解決策を見つけられないため、病気に逃げ込んでしまうタイプ。最後は体質です。実は、自律神経失調症には遺伝的(主に母親から)な素因もあり、生まれつき自律神経の働きが弱く、朝礼で倒れたり、乗り物に酔ったりする虚弱なタイプもいます。また、アレルギー体質の人もかかりやすいとされます。


◆こんな人が危ない! CHECK!
 □めまい、立ちくらみがする
 □心臓がドキドキすることがある
 □何かするとすぐ疲れてしまう
 □朝、なかなか起きられない
 □手足が冷える
 □立っていると気分が悪くなる
 □午前中は気分も体調も悪い
 □乗り物酔いをする
 □顔や手足など局所的に汗をかく
 □ムカムカして吐きたくなることがある
 □頭痛や肩こりのすることが 多い 。
  *チェックした項目が多いほど、可能性が高くなります

◆自律神経を構成するふたつの神経

  • 交感神経…心臓の鼓動や血圧を高め、心身の活動を活発にさせる神経
  • 副交感神経…心臓や筋肉をリラックスさせたり、胃腸の働きを活発にする神経
◆元凶となるストレスの種類
  • 物理的ストレス…気温や気圧の急な変化など
  • 環境的ストレス…公害、騒音、空気汚染など
  • 社会的ストレス…多忙、残業、責任、借金など
  • 肉体的ストレス…疲労、睡眠不足、不規則な生活など
  • 精神的ストレス…失恋、挫折、精神的負担、不安など
  • 人間関係のストレス…周囲の人とのトラブル

◆自律神経失調症3つのタイプ

  • 過緊張タイプ…交感神経優位過剰な緊張(興奮)状態が続いて、肩こり、冷え、食欲不振など複数の症状が出る。
  • 過リラックスタイプ…副交感神経優位朝起きられず、だるくて、気力が出ない。
  • どっちもタイプ…交感神経と副交感神経の振れ幅が大きい 過剰な緊張と過度なリラックスの落差から、休日に限って偏頭痛などを起こす。

◆まだまだある自律神経失調症の症状

  • 円形脱毛症…局部的に円形のハゲができる病気。
  • パニック障害…突然動悸や息苦しさ、めまいや強い不安感、恐怖感に襲われる病気。
  • 過換気症候群…極度の緊張や不安から息苦しくなり、手足のしびれや失神を起こす。
  • 軽うつ症…自律神経失調症の症状に加え、集中力の欠如や気力のなさなどの精神症状が出てくる。
  • 心臓神経症…動悸、息苦しさ、胸痛などの症状があるのに、心電図検査では異常が見られない。
  • 起立失調症候群…急に立ち上がった時、脳貧血でめまいや立ちくらみを起こす症状。子どもが朝礼や入浴時に倒れる原因もこれ。
  • 過敏性腸症候群…下痢型、便秘型、下痢と便秘の交替型、ガス型、粘液型と5つのタイプがあり、トイレに行けない状況の時ほど腹痛などを起こしやすい。
  • 空気えん下症…知らず知らずのうちに空気を飲みこんでしまい、お腹がはったり、ゲップが出たりする。
  • 手掌足底多汗症…緊張したり、動揺したりすると、手のひらや足の裏に異常なほど多量 の汗をかく症状。

◆自律神経失調症 回避マニュアル
 心療内科での治療法には、薬物療法、心理療法、行動療法など、さまざまな方法があります。ここでは、自分でもできそうな心の持ち方、生活習慣などを取り上げました。精神的に未熟なタイプは、病気を克服することで精神的にも成長することが多いそうです。また、体質的にかかりやすい人は、体質そのものの改善と合わせて実践すると効果 的です。

  1. 自分の“疲れ”を自覚する
    罪悪感を持たないことが大切です。具合が悪い時は、会社を休んでも、まず、からだを治すことが先決だと考えることも大切です。
  2. ストレスの出どころをつかむ
    日頃、自分はどう人と接し、どんな時にストレスを感じるのか、行動のパターンを客観的に分析してみます。そうすると、ストレスを抱え込む原因がわかり、改善の糸口が見つかります。
  3. “いい加減”で生きる
    100%完璧を目指したり、自分はこうせねば、こうあらねばという発想を捨て、余力を残した、がんばり過ぎない生き方をしましょう。
  4. プラス思考をエネルギーにする
    反省はしても後悔はしない、挫折は人生の糧になるという発想で、過去にとらわれず、前向きに生きましょう。
  5. “いい子”、“いい人”をやめる
    いやなことにはノーと言い、自分の欠点も認めて、もっと楽に生きましょう。
  6. 睡眠リズムを整える
    夜12時までにベッドに入って、朝は8時前に目覚める。こんな健康的な睡眠習慣が、自律神経の乱れも整えます。
  7. 短時間でも運動で汗を流す
    ウォーキングやストレッチなど、軽く汗をかく程度の運動で、全身の血行がよくなり、冷えやのぼせ、肩こりに効果的です。
  8. 朝食は必ずとる
    朝食抜きは交感神経優位の緊張状態を生み、その後、空腹で昼食を一気に食べることで、今度は副交感神経優位の低血圧やだるさが起こります。


◆不調を抜け出すお助けアイテム
サプリメントを上手に摂取

  • コエンザイムQ10 …細胞の中のコエンザイムQ10量が増えるとエネルギーが生産され、元気が出ます。1日60?以上を目安に摂ると、体調だけでなく、肌の調子もよくなります。
  • アミノ酸(大豆ペプチド系)…からだの細胞のひとつひとつをつくっているのはたんぱく質。肉、魚、卵などをしっかり食べることが基本ですが、それが無理ならタンパク質のもとになるアミノ酸のサプリメントで補給しましょう。特に、朝の空腹時などに摂ると、持久力が違います。

アロマテラピーで心身共にリラックス

  • ベルガモット、オレンジ、カモミール…悩みごとがあって眠れない時
  • ラベンダー、ゼラニウム…孤独感や絶望感におそわれた時

 



●このコラムは株式会社マツモトキヨシ発行の「digimaga」に掲載されたものです●
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