◆
◆
◆
Vol.11
◆
◆
◆
子宮がんを乗り越えるには
どちらのご家庭でも、奥さまは太陽のような存在で、輝いていてくれなくては周りまで不安なものだと思います。その奥さまが万一子宮がんと言われたら? そんな事態を想像されたことがあるでしょうか?
子宮がんは、当然女性にしかおこらない病気ですが、実は頚(けい)がん、体がんの2種類があり、前者はHPVというウイルスの感染、後者はホルモンの異常が大半の発生の引き金になるとされています。
現在HPVに対しては既に海外では少女期にワクチンを接種することで子宮頚がんの発生を予防する段階に入っており、日本でも治験が導入されつつあるため、撲滅される日も遠くはないかもしれません。しかしながら成人女性への予防効果は期待できません。そこで自分たちで為し得る子宮がん対策は二つです。
自覚症状がなくても定期健診を受け早期発見に努めること。清潔・健全で、精神的に穏やかな夫婦生活を営み、ウイルス感染やストレスからくるホルモン異常から奥さまを守るようにすることです。
しかし、子宮がんが現実に奥さまを侵してしまっている場合…、ショックは当然ですが、進行期によっては子宮がんの治療成績は比較的良好ですので、悲嘆にくれるよりも積極的に治していくよう導くべきです。病態によりその治療法はさまざまですが、初期から早期の子宮がんは頚がんも体がんも治癒率はほぼ80%前後で、適切な治療を選択できれば命取りにならずにすむ可能性も高いのです。多くの場合当人は、自分の身にふりかかった災難を受け入れ難く、混乱しがちです。
そういうときこそ冷静に客観的に、医療者の説明をはじめとした病気に関するあらゆる情報をよく理解し、ご主人がよき道しるべとなってあげていただきたいものです。人生の正念場での頼もしい誠意と愛情ある態度は、奥さまの心と身体を陰から支え、病気に打ち勝とうという意欲を高めます。そしてがんを克服した暁には、二人三脚での闘病の日々が強い信頼と絆(きずな)となって生涯残り続けていくでしょう。
医療法人社団「こころとからだの元氣プラザ」
女性のための生涯医療センターViVi所長 小田瑞恵
